mora

ウワサの音楽配信サイト『mora』を利用してみました。
「SonicStage」という専用ソフトを使って、サイトへのアクセス、
曲の購入&ダウンロード、曲の再生および管理を行います。
ここらへんは『iTunes Music Store』と同じスタイルです。
Mora 01


ところがどっこい、iTMSと比べると著作権保護技術がかなり厳しい!
Mora 02
携帯音楽プレーヤーへの転送制限=△回、
音楽CDへの書き込み=△回
というように、購入した曲(ファイル)をユーザーが自由に利用することができません。
この回数は、アーティスト/アルバム/曲によって異なります。ざっくりとチェック
しただけですが、大半の曲が音楽CDへの書き込みが不可能という印象を受けました。
ちなみにiTMSの場合、音楽CDへの書き込みは無制限でOK。
カタログにも不満があります。せっかくお目当てのアルバムを見つけ出しても、
実際に収録されている曲数よりも少なかったり、曲によって価格が異なったりと、
ユーザーを混乱させるトラップがそこかしこに存在します。
サイト自体も決して見やすい作りにはなっていませんし……。
iTMSでは「便利だな〜。よく出来ているな〜」と感心したものですが、
moraでは「あれもダメ。これもダメ。あ〜不便」という印象しか残りません。
便利であるはずの音楽配信サービスがとにかく不便! その一言に尽きます。

「mora」への4件のフィードバック

  1. CDに書き込めないならSPDIFとCDレコーダーで……
    あっ、でもビット立ってるかもな。
    個人的には島国日本ではiTunesが自由過ぎるという風に
    メーカーは捉えているかもよ。音楽配信に限らず、携帯
    コンテンツやBS/CSデジタルの現状を見ても、日本の
    コンテンツメーカーは一度ダウンロードや配信したデータを
    ユーザーが自由に複製することは基本的に認めたくない
    傾向にある。携帯アプリだって電話番号変わったら
    ユーザーが同じでも使えないしね。コピーワンスも……。

  2. せめてもの救いは、世界的にはiTMSが広く支持されていることですね。
    いずれは日本もこの流れを受け入れざるを得ないでしょう。
    日本にiTMSがやって来るという図式は、
    鎖国中の日本に黒船が来航したのと似てますね。
    この調子で黒船がどんどん日本にやってきて
    デジタル鎖国の日本に開国を迫ってほしいものです。

  3. 世界的な潮流はともかく日本ではどうなんだろうなぁ。
    CCCDの撤廃には段階的に取り組むようだけど、配信系コンテンツの
    場合はCDやDVDとちょっと違うからなぁ。CCCDに関してはiPodの
    絡みもあって少なからず緩和する方向だけど、そもそもこれは音楽
    コンテンツ業者(レコード会社等)が1枚3000円前後もするCDを
    買わせるための処置だもん。配信によってCDの売り上げが落ちない
    という保証か、CDの売り上げ低下を補う収益構造やビジネスモデルが
    見えてこないとITMSはなかなか離陸しないよ。
    実情でいえば、音楽コンテンツ業者は著作権保護が万全な着うたには
    積極的にコンテンツ(楽曲)を提供している。iPodが売れていると
    いっても携帯の数と比較すれば微々たるもの。それに多くのユーザーは
    その携帯でしか再生できない1曲100円〜400円もする着うたを喜んで
    ダウンロードするし、CD発売前の先行ダウンロードで100万ダウン
    ロードとかを達成して音楽コンテンツ業者もビジネスとしても成り
    立っている。iPodがいくら売れているといっても現状では日本の携帯
    向けに提供する音楽のビジネスモデルとは比較にならないしなぁ。
    着うたならCDに焼かれたり、他のユーザーにコピーされる心配もないので
    CDの売り上げにも影響はない。日本の音楽コンテンツ業者の望むのは
    こういう共存できる配信形態だと思うよ。
    だいたい私的録画保証金制度や私的録音保証金制度なんて作って
    複製ができる機器に予め対価を課金したり、ビデオ用とか音楽用と称した
    専用のメディアを用意してそれに保証金まで課金しているのは世界中
    で日本くらいだし。アメリカでもデジタル放送はあるけど、コピーワンス
    なんて仕組みはないもんなぁ。パッケージ商品にはコピー防止技術を
    組み込むけど、配信や放送系コンテンツのコピーの自由を与えたり、
    CDの私的用途に対する複製権の考え方もちょっと違う。今後アメリカと
    同じレベルになるだろうという思惑はちょっと疑問……というか現状では
    厳しいかもよ。
    それでも日本のコンテンツ業者がmora&SonicStageやWindows Media 10&
    MSNミュージックに音楽コンテンツを提供するのは、そもそもレコード
    会社の多くがメーカー系の子会社なので、自社の携帯音楽プレーヤー製品を
    売りたいという思惑やネットワーク配信によるビジネスの可能性を探るとか、
    著作権保護がしっかりしている仕組みがあるからだろうし。
    個人的にはWindows Media 10&MSのDRM技術&MSNミュージック
    っても悪くないと思う。それはダウンロードした音楽の管理や保護が
    ちゃんとできているから。MSNミュージックだと無料で提供されて
    いる楽曲は1週間とかの視聴期間が設定されていて、その間は自由に
    視聴等ができる。どんな曲かとりあえず聞いてみるには、ITMSの
    ような短時間のプレビューも方法の1つだけど、視聴なんかの場合は
    期間を設定する代わりにフルコーラス聞ける方が個人的には嬉しい。
    それに米国だとそもそもCDが安いからITMSの楽曲提供が1曲99セント
    とかで可能だけど、日本の場合はCD価格や他社の配信サービス、着うた
    とかを参照する限り、ITMSで提供するとしても1曲250〜350円あたりに
    なっちゃうんじゃないかな。それだとCDレンタルと変わらないし、
    価格的にITMSの魅力も薄れる気がする。アップルも楽曲価格は安価に
    抑えて、米国での実績をベースにダウンロード数で音楽コンテンツ業者に
    とっても収支でマイナスにならないところアピールしたいとこだろう
    けど、価格設定ばかりはアップルもゴリ押しできないし、iPodのために
    そこまで各社が動くかは微妙。僕でも同じ手間をかけるなら着うたの
    方が確実で安全に儲かるビジネスだから、そっちに力を注ぐしね。
    こればかりはQuickTime&iTunesの著作権保護技術が日本のメーカー
    の思惑より低レベルだという点でなかなか歩み寄れず、ここまでITMS
    が難航している部分でしょ。
    ※長くなってゴメン

  4. 落合さんの言うとおりですよね。
    moraとか使っても「こりゃCD買ったほうがマシだ」と思いますもん。
    だからこそ、iTMSには期待してしまうんですよねー。
    日本のがんじがらめのデジタルコンテンツを解放する
    キッカケになることを切に願っています。

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