韓国旅行2日目は、今回の旅行で最大の目玉である「DMZツアー」に参加しました。
DMZとは、DeMilitarize Zone(非武装地帯)のことで韓国と北朝鮮の軍事境界線の
周辺をいろいろと見て回ってきたというわけです。興味深いツアーでした。
まず最初に訪れたのが「都羅山駅」(上の写真)。ここは韓国最北端の駅で、
北朝鮮と線路で結ばれています。詳細はWikipediaでご確認くださいませ。
民間人が利用することがないせいか、駅構内はとてもキレイです。
平壌方面行きを示すボード(下)がグッと来るのは僕だけでしょうか?
おもわず何枚もシャッターを切ってしまいました。
柵の外からホームを撮影(下)。できれば、このホームに立ってみたかったです。
この後は、都羅展望台(軍人は「監視台」と呼ぶそうです)へ移動しました。
下の写真が展望台なんですが、建物の中は撮影禁止。軍事境界線が一望でき、
作戦会議などでもここを利用するんだそうです。お見せできないのが残念。
そして、いよいよ本日のメインイベントである「南侵第三トンネル」へ!
1978年に発見された、北朝鮮が韓国を攻めるために秘密裏に掘ったトンネルです。
北朝鮮側は石炭を発掘するためとシラを切ったそうですが、この土地は花崗岩層で
石炭が発掘されることは地質学的にはありえないそうです。このときの添乗員の
「花崗岩層で石炭を採掘できるのは世界でもここだけです」という皮肉を込めた
コメントについ吹き出してしまいました。実際、トンネル内に潜ってみると、
北朝鮮が石炭をトンネルの壁に塗りたくっている形跡が見られます。
ここらへんも写真でお見せできればいいのですが、撮影禁止区域なんです……。
まあ、それ以外はよくある鍾乳洞に似た雰囲気でしたね。
最後に訪れたのが「自由の橋」です(下)。
1953年、朝鮮戦争の休戦協定が締結された後、捕虜1300人がこの橋を渡って
自由の身になったことから名付けられたそうです。歴史的にとても意義のある
場所なんですが、この近辺(臨津閣)はレジャー施設のようになってしまい、
当日もマラソン大会があったせいか、かなり騒々しかったですね……。
雰囲気ぶちこわしもいいところです。
当然のことながら自由の橋の反対側は鉄柵で遮断されています。
鉄柵には南北統一を願う人々の横断幕でビッシリ(下)。
明洞あたりを徘徊していると、まるで渋谷・原宿にいるような
錯覚を受けますが、こういうのを見ると「やっぱりここは
日本じゃないんだなあ」と痛感します……。