Lord Of The Strings

年末からずっとゲイリー・ムーアにハマっております。

彼の名前は知らなくても、男子フィギュアスケートの羽生結弦選手が
ソチ五輪で金メダルを獲得したときのショートプログラムで流れていた
泣きのフレーズ連発しまくりの”あの曲”といえば皆様の記憶にも新しいはず。
そう、あの曲”パリの散歩道”はゲイリー・ムーアの代表曲なんです。

年末にブートレッグ屋でたまたま、ゲイリー最後のハードロックアルバム
『AFER THE WAR』時代のライブを超絶高音質オーディエンス録音で収めた
『FIGHTHING FOR GERMANY』というブートレッグを発見してしまったのです。
この『AFTER THE WAR』というアルバムは、中学〜高校時代に聴きまくって、
25年経った今でもときどき聴かずにはいられないほどお気に入りの一枚。

Gary Moore Bootlegs

今は亡きゲイリーの、オイラの青春時代に強烈な印象を残したゲイリーの、
最高のライブが聴けるというので、即買いしたの言うまでもありません。
正直な話、ブート屋が常套句として用いる「高音質」というフレーズは
あまり信用できないのですが、このアルバムに関しては決して大げさな
表現ではなく、本当に凄まじいほどの高音質でぶっ飛びました。

2000年代以降、オーディエンス録音の進化は目覚ましいものがありますが、
25年前にこれだけのクオリティーで録音できていたとは本当に驚き。
ボーナストラックとして収録されている同ツアーのベルファスト公演の
サウンドボード音源と比べても、本音源のほうが圧倒的に上です。

しかも音質だけではなく、肝心の内容も最高だからたまりません。
『AFTER THE WAR』からは3曲しか演奏されずちょっと残念ですが、
どの曲もエネルギッシュに歌い、弾きまくるゲイリーに感動です。
ライブ後半のドラマチックなアイリッシュ三部作から
“Rockin’ Every Night”と”All Messed Up”という
典型的なハードロックナンバー2連発を畳みかけて、
アンコールでアコースティックの”Johnny Boy”でスローダウンし、
最後に”パリの散歩道”で大団円を迎えるという展開は、
ベタではありますが、何度聴いてもグッときますね!

このブートには、同ツアーのデンマーク公演を収めたCD-Rと
ベルファスト公演のプロショット映像を収めたDVD-Rといった
気の利いたボーナスアイテムが付属します。しかし、これらが
単なる”オマケ”以外の何物でもないことを雄弁に物語ってくれる、
それほど素晴らしい名盤です。ああ、当分やめられそうにない……。

ひさびさの更新にもかかわらず、マニアックな話ですみません(^.^;)。